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インバウンドニュース詳細-Inbound News detail-

【2010.05.13】
メディカルツーリズムに注目 政府は「医療ビザ」、JTBは訪日客手配センター

医療観光(メディカルツーリズム)が訪日外国人の誘致策として注目されている。
技術水準の高さや費用対効果の大きい日本国内の医療は国際的に評価が高く、
政府も「医療ビザ」の創設を検討、
中国などアジア地域の富裕層をターゲットとしたメディカルツーリズムを成長分野と位置づける。
JTBは4月22日、医療機関に対し訪日外国人の受け入れをサポートする
「ジャパンメディカル&ヘルスツーリズムセンター」を開設した。

メディカルツーリズムとは治療、診断目的で外国へ行き、滞在中に観光もすること。
日本国内では人間ドックと温泉、PET診察と観光を組み合わせるなど、地域ぐるみで取り組むヘルスツーリズムで知られる。

国際的にみると、経済産業省の委託で調査を行った野村総合研究所が09年3月に発表したリポートでは、
タイは08年で145万人の外国人患者が見込まれており、05年の外国人患者の支出総額は約1150億円に上るという。
シンガポールでも政府と医療機関が一体となってメディカルツーリズムを推進するなど、アジア各国で関心が高い。

日本では、日本で初めて国際的医療認証「ICI」を取得した千葉県鴨川市の亀田総合病院、亀田クリニックなど
個々の医療機関での取り組み事例はあったが、国を挙げてメディカルツーリズムに取り組む面では遅れていた。

ただ最近になって、経産省や観光庁をはじめ地方自治体レベルで研究を重ね、
訪日外国人の増大に寄与する成長分野として注目。
政府も4月26日、長期治療で訪日する外国人向けに「医療ビザ」を新設する方向を打ち出した。

そうした中、JTBが設立したセンターでは、
外国人の予約手続きの代行から、医療知識のある通訳や病院までの交通・宿泊手配などを行う。
当初は亀田総合病院などすでに実績のある医療機関と契約し、今後は全国展開を目指すという。
JTBも訪日外国人向け医療・健診パッケージツアーを企画実施する。

» 出典:トラベルニュース

中国語圏観光客のための名古屋情報ポータルサイト『mingguwu.net』

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